EURO VINTAGE / MEN’S STYLE HISTORY
欧米の着こなしで読む、
100年のメンズスタイル。
服の名前だけでなく、着丈、パンツの幅、靴までのつながりを見る。英国・フランス・イタリア・アメリカを中心に、1920年代から2020年代の54スタイルと全身写真をたどり、自分のコレクションで楽しむ一着につなげます。
FIND YOUR STYLE
10のスタイルから、年代をたどる。
起源・全盛期・再流行は異なります。ここでは特徴が分かりやすい年代に配置しています。
54スタイルの目次を開く
年代は流行を整理するための目安で、誕生年や唯一の流行を示すものではありません。「今取り入れるなら」は現代向けの組み合わせ提案です。写真に写る服の銘柄は、確認できない場合は特定していません。記録写真、博物館の実物資料、後年の着こなし例は画像の直下で区別しています。
スーツから、スポーツへ
整ったウエスト位置と、ゆとりのある脚線。日常のスーツに加え、大学生活やゴルフなどの余暇から新しい着こなしが育った。

上着の腰の絞り、まっすぐ落ちるパンツ、靴に触れる裾。後ろ姿と鏡に映る正面を一度に見比べられる。
Gordon Burt (photographer) / Wikimedia Commons・原典 / Public domain画像はトリミングせず表示。
スリーピース
テーラードの基本を、腰位置と縦の線から読む。
- 上半身
- ジャケット+ベスト+襟付きシャツ
- パンツ
- ハイウエストのストレート
- 足元
- 外羽根または内羽根の革靴
ベストとパンツの間を開けず、上半身を短く見せる。
オックスフォード・バッグス
裾幅の広さが主役になる、学生文化と結びついたスタイル。
- 上半身
- 短めのジャケット/ニット
- パンツ
- 幅広のウールトラウザーズ
- 足元
- 丸みのある革靴
パンツの量感に靴のボリュームを合わせる。
ゴルフ/プラスフォアーズ
スポーツ由来の短いパンツで、膝下まで装いを設計する。
- 上半身
- ニット+シャツ+ベスト
- パンツ
- 膝下丈のプラスフォアーズ
- 足元
- 革靴+長いソックス
ソックスを含めて配色。帽子は小さめにまとめる。
カレッジ・ニット
かっちりした服に、柔らかな編み地を加える。
- 上半身
- Vネックニット/カーディガン
- パンツ
- タック入りのウールパンツ
- 足元
- レースアップの革靴
ニットの裾を腰付近で止め、脚の長さを出す。
ブリティッシュトラッド
英国の仕立て、カントリー服、実用的なコートを土台にした装い。起源は1920年代以前にさかのぼる。
- 上半身
- 構築的なジャケット+シャツ+タイ
- パンツ
- クリース入りのウールトラウザーズ
- 足元
- オックスフォード/ブローグ
肩から腰を整え、パンツをまっすぐ落とす。茶系の質感はカントリー、濃色のスーツは都会の方向。
年代背景の参考:FIT Fashion History Timeline / 1920–1929
目次へ戻る ↑ゆとりを、エレガンスに
胸の立体感、絞った腰、流れるようなパンツ。映画の装いと、ワークや飛行服の実用性が、それぞれ異なる男性像を見せる。

肩から腰へ絞る上着と、太さを残したパンツ。ベストやタイだけでなく、パンツの股上と裾の長さに注目する。
Terren / Wikimedia Commons・原典 / CC BY 2.0画像はトリミングせず表示。
ドレープ・スーツ
胸に余裕を持たせ、腰から下へ滑らかにつなぐ。
- 上半身
- 幅のあるラペルのジャケット
- パンツ
- 深い股上のタックパンツ
- 足元
- 磨いた革靴
肩を広く、腰を細く見せる逆三角形。
ハリウッド・リゾート
軽い色と開いた襟で、スーツ以外の上品さを作る。
- 上半身
- 開襟シャツ/薄手ニット
- パンツ
- 明るい色のゆったりしたパンツ
- 足元
- 白系の革靴/ローファー
シャツをタックインし、腰位置を上げる。
ワーク・デニム
作業着の厚い生地と素直な形を楽しむ。
- 上半身
- カバーオール+シャンブレー
- パンツ
- ストレートのデニム
- 足元
- ワークブーツ
上着とパンツの両方に余裕を持たせる。
アビエーター
飛行服の機能から、短丈アウターを考える。
- 上半身
- レザーのフライトジャケット
- パンツ
- 太めのチノ/ウールパンツ
- 足元
- レースアップブーツ
腰丈の革と、太いパンツで上下に強弱を付ける。
ブリティッシュ・カントリー
ツイードやウールの表情を、屋外の実用服とつなぐ。
- 上半身
- ツイードジャケット/ワックスコート
- パンツ
- コーデュロイ/太めのウールパンツ
- 足元
- ブローグ/レザーブーツ
上着の重さに合わせてパンツと靴にも厚みを。カーキ、茶、生成りでまとめる。
年代背景の参考:FIT Fashion History Timeline / 1930–1939
目次へ戻る ↑実用服が、街へ出る
戦時の衣服制限、軍服、労働着。必要から生まれた服と、量感で存在を示すズート・スーツを、異なる文脈として見比べる。

ジャケットの丈とパンツ幅を比較。明暗の違う上下を組み合わせても、脚の線と革靴を整えることでまとまって見える。
Los Angeles Times / Wikimedia Commons・原典 / CC BY 4.0画像はトリミングせず表示。

膝付近のコート丈から、パンツの裾と革靴がのぞく。コートを主役にしても、下半身の線を消さない着方。撮影年代には幅がある。
Erik Holmén / Wikimedia Commons・原典 / CC BY 4.0画像はトリミングせず表示。
ユーティリティ・スーツ
装飾を抑えた服を、端正な着丈で整える。
- 上半身
- シンプルなシングルジャケット
- パンツ
- 直線的なウールパンツ
- 足元
- 黒または茶の革靴
飾りより肩幅・袖丈・裾丈を合わせる。
ミリタリー・フィールド
ポケットや丈夫な素材を街の服に読み替える。
- 上半身
- フィールドジャケット+無地シャツ
- パンツ
- オリーブ系のゆったりしたパンツ
- 足元
- レザーブーツ
色数を絞り、全身が重ければ裾を少し上げる。
ワークウェア
重ね着を支える、箱型の上着と太い脚線。
- 上半身
- ワークジャケット+ヘンリーネック
- パンツ
- ペインター/太めのチノ
- 足元
- ワークブーツ
上も下もゆったり。袖口と裾で輪郭を作る。
ズート・スーツ
長い上着と極端なパンツの形を観察する。
- 上半身
- 長丈で肩幅のあるジャケット
- パンツ
- 腰回りが太く裾が細いパンツ
- 足元
- ボリュームのある革靴
独自の文化的背景を持つ装い。丈と量感が鍵。
年代背景の参考:FIT Fashion History Timeline / 1940–1949
目次へ戻る ↑若者の服が、主役になる
Tシャツやジーンズが自己表現へ。端正なアイビーと、革・デニムを使う反抗的な装いが並び立つ。

短い上着と高い腰位置で脚を長く見せる。ボーダーと白いソックスを、黒いパンツと靴が引き締める。日常着の記録ではなく映画の衣装。
Metro-Goldwyn-Mayer, Inc. / Wikimedia Commons・原典 / Public domain画像はトリミングせず表示。
グリーサー
小さな上半身と、まっすぐなデニムの対比。
- 上半身
- 白Tシャツ+レザージャケット
- パンツ
- ストレートジーンズ
- 足元
- エンジニアブーツ
革の着丈は短め。裾の折り返しは厚くしすぎない。
アイビールック
米国の学生服の端正さを、自然な肩で表す。
- 上半身
- 紺ブレザー+ボタンダウン
- パンツ
- チノ/グレートラウザーズ
- 足元
- ペニーローファー
袖・裾をすっきりさせ、ソックスまで整える。
ロカビリー
襟元とパンツの輪郭にリズムを作る。
- 上半身
- 開襟シャツ/短いブルゾン
- パンツ
- 腰回りに余裕のある細裾パンツ
- 足元
- ローファー/クリーパー
柄は上に置き、パンツを無地で締める。
ウエスタン
シャツの切り替えとブーツの線をつなぐ。
- 上半身
- ウエスタンシャツ+デニムジャケット
- パンツ
- ストレート/軽いブーツカット
- 足元
- ウエスタンブーツ
パンツの裾をブーツにかぶせ、縦線を途切れさせない。
アメリカントラッド
英国由来の服を、米国らしい自然な肩と着やすさで整える。アイビーを含む、より広い伝統的な装い。
- 上半身
- ナチュラルショルダーの紺ブレザー+シャツ
- パンツ
- グレースラックス/チノ
- 足元
- ローファー/外羽根の革靴
英国調より肩を柔らかく見せ、ジャケットとパンツの境目を自然につなぐ。
年代背景の参考:FIT Fashion History Timeline / 1950–1959
目次へ戻る ↑細い線、そして色彩
ロンドンのモッズ、米国のアイビー、パリのカジュアル。後半にはタートルネックや色柄の強い服も広がり、男性の装いが多様になる。

ビートルズのスーツは、細いタイからパンツ、ブーツへ縦の線が続く。中央のエド・サリヴァンと、裾の形や足元を見比べる。
CBS Television / Wikimedia Commons・原典 / Public domain画像はトリミングせず表示。

明るい上着と、黒でつないだ首元・パンツ・靴。テーラードを使いながら、シャツとタイとは違う全身の見え方を作っている。
Anefo / Wikimedia Commons・原典 / CC0画像はトリミングせず表示。
モッズ
細いラペルとすっきりした裾で縦長に見せる。
- 上半身
- 細身のスーツ+シャツ+細いタイ
- パンツ
- 細めで折り返しの少ないパンツ
- 足元
- チェルシーブーツ
上着とパンツを同じ細さでそろえる。
ビートニク
黒い服と簡潔な線で、都会的な装いを作る。
- 上半身
- 黒いタートル/クルーネック
- パンツ
- 細めの黒パンツ
- 足元
- ローファー/簡潔な短靴
上下の色をそろえ、襟元や手首に余白を残す。
ハリントン・カジュアル
短いブルゾンを、端正なパンツと合わせる。
- 上半身
- ハリントン+ポロ/無地T
- パンツ
- チノ/細めのウールパンツ
- 足元
- スニーカー/ローファー
リブの腰位置と、パンツの股上を合わせる。
ピーコック/タートル
襟元を変えるだけで、スーツの印象を更新。
- 上半身
- タートル+ダブルのジャケット
- パンツ
- 細身から軽いフレアのパンツ
- 足元
- 細いシルエットのブーツ
胸元は簡潔に、色か素材を一点だけ強くする。
フレンチカジュアル
フランスの日常着や映画から考える、簡潔で気負わない着方。特定の一時期だけの流行ではない。
- 上半身
- ボーダー/薄手ニット+短丈ブルゾン
- パンツ
- ストレートのチノ/ウールパンツ
- 足元
- ローファー/簡潔なスニーカー
紺、白、ベージュを軸に、上着は短く。小物より襟元とパンツ丈で軽さを作る。
年代背景の参考:FIT Fashion History Timeline / 1960–1969
目次へ戻る ↑裾が広がり、個性が立つ
フレア、長い髪、装飾的なステージ衣装。後半のパンクも含め、音楽と服の関係が全身の輪郭を大きく変えた。

革や薄いジャケットと、ストレートから裾広がりのパンツ。上着だけを抜き出さず、メンバーごとにパンツ幅と靴を比較する。写真は1980年の新聞掲載。
Larry Doherty / Wikimedia Commons・原典 / Public domain画像はトリミングせず表示。

米国公文書館のDOCUMERICA資料。柄の入ったデニムと無地の上半身、その面積の関係を見る。
Charles O’Rear / U.S. National Archives / Wikimedia Commons・原典 / Public domain縦長画像をトリミングせず表示。
ヒッピースタイル
1960年代後半〜1970年代前半
自然素材、手仕事の装飾、自由な重ね着。1960年代後半から1970年代前半には、ジーンズに刺繍や別布を加える着こなしが広がった。写真は1972年の米国公文書館の記録。白いタンクトップと装飾したデニムを組み合わせ、パンツそのものを個人の表現にしている。
- 上半身
- 写真は白いタンクトップ。柄シャツやスエードベストも代表的
- パンツ
- 刺繍・パッチワークなど、手を加えたデニム/フレアジーンズ
- 足元
- 写真は裸足。現在取り入れるならサンダル/スエードブーツ
写真では上半身をコンパクトにし、脚に沿うデニムの装飾へ視線を集めている。フレア型を選ぶ場合は、膝下の広がりと靴のボリュームを合わせる。
ベスト・柄シャツ・フレアを全部そろえず、フレアジーンズと無地シャツから始める。裾は靴の甲に軽く触れる長さに。
グラム/フレア
高い腰位置から足先まで、大きな線を作る。
- 上半身
- 細身のトップス/光沢のある上着
- パンツ
- 裾の広いフレアパンツ
- 足元
- ヒールのあるブーツ
強い服は、上下を同色にすると形が伝わる。
ミリタリー・カジュアル
実用品を自由な日常着として組み合わせる。
- 上半身
- フィールドジャケット+Tシャツ
- パンツ
- デニム/カーゴパンツ
- 足元
- スニーカー/ブーツ
大きな上着を選ぶときは袖や裾を整える。
パンク
短丈、細い脚線、重い靴を組み合わせる。
- 上半身
- ライダース+プリントT
- パンツ
- 細身のデニム/チェックパンツ
- 足元
- 編み上げブーツ
装飾は一点ずつ。足元の重量で全身を支える。

当時の記録写真ではなく、後年に実際に撮影されたディスコ風の着こなし例です。
Jaycee300s / Pexels・原典 / Pexels License縦長画像をトリミングせず表示。
ディスコスタイル/ディスコ・スーツ
1970年代後半
ダンスフロアの光を拾うシャツ、開いた胸元、高い腰位置。ウエストをすっきり見せ、パンツの裾を広げて脚の動きを強調する。ヒッピーとフレアは共通しても、ディスコでは光沢やドレス感が主役になる。
- 上半身
- 大きな開襟シャツ/ウエストを絞ったジャケット
- パンツ
- 高い腰位置から広がるフレアトラウザーズ
- 足元
- ヒールのあるブーツ/革靴
肩と胸に視線を集め、腰で一度絞り、裾で再び広げる。写真の金色シャツと白いパンツは、その上下の対比が分かる後年の再現例。
光沢シャツかフレアのどちらかを一点。シャツをタックインし、靴まで途切れずつながるラインを作る。
年代背景の参考:FIT Fashion History Timeline / 1970–1979
目次へ戻る ↑肩とボリュームの時代
大きな肩のスーツ、黒を重ねる装い、スポーツウェア。単品の新しさだけでなく、全身のボリュームが印象を決める。

青い上半身、黒い脚線、白いソックスで視線を足元へ。ステージ衣装の例として、シャツの動きとパンツの丈が作るコントラストを見る。
Drew H. Cohen / Wikimedia Commons・原典 / CC BY-SA 4.0画像はトリミングせず表示。

1986年頃の実物を、2013年に撮影した展示写真。マネキン展示のため、靴のコーディネートは含まれません。
Staff photographer, RISD Museum / Wikimedia Commons・原典 / CC0 1.0縦長画像をトリミングせず表示。
肩パッドとビッグショルダー
1980年代、とくに後半
肩パッドで肩先を立たせ、胸を広く、腰を相対的に細く見せるのが1980年代を象徴する作り方。写真は松田光弘が手がけた1986年頃の実物スーツ。シングルの前合わせでも、広い肩、絞った胴、量感のあるパンツという当時の輪郭を読み取れる。
- 上半身
- 肩を構築的に見せるジャケット。シングル/ダブルの両方
- パンツ
- ハイウエスト、タック入りで腰・腿にゆとりのあるパンツ
- 足元
- 展示には靴なし。着こなしでは黒の革靴/ローファー
肩幅 → 絞った腰 → 余裕のある腿 → 細くなる裾、という輪郭。展示写真では上着とパンツのバランスを見る。2020年代の全身をゆるく包むワイドとは、肩の構築性と腰の絞りが違う。
ジャケットだけを大きくせず、タックパンツで下半身の量感を合わせる。肩の張りと裾の長さを整えると、過度な仮装感を抑えられる。
リラックス・スーツ
柔らかい上着と太いパンツで余裕を出す。
- 上半身
- ゆったりしたジャケット+薄手T
- パンツ
- タック入りの太いパンツ
- 足元
- ローファー
肩だけを大きくせず、パンツにも幅を持たせる。
アヴァンギャルド/ブラック
黒の濃淡と布の落ち方で立体感を作る。
- 上半身
- 長めの黒い上着+黒シャツ
- パンツ
- ゆったりした黒パンツ
- 足元
- 黒の革靴
素材を変え、同色でも輪郭を埋もれさせない。
ヒップホップ・スポーツ
トラックスーツを帽子とスニーカーまでつなぐ。
- 上半身
- トラックジャケット/スウェット
- パンツ
- 同系色のトラックパンツ
- 足元
- ローテク・スニーカー
上下の連続感を保ち、靴と帽子にアクセント。
プレッピースタイル
伝統服を色と重ね着で軽くする。
- 上半身
- 紺ブレザー/ラグビーシャツ
- パンツ
- チノ/コーデュロイ
- 足元
- ローファー/デッキシューズ
重ね着は襟と裾を少しだけ見せる。
年代背景の参考:FIT Fashion History Timeline / 1980–1989
目次へ戻る ↑気取らなさが、スタイルになる
音楽、古着、スポーツの服が街に混ざる。グランジの重ね着と、ヒップホップの大きなサイズ、ミニマルな細い線が共存した。
グランジ/カート・コバーン
1990年代前半 — MUSIC & EVERYDAY CLOTHES
1990年代前半、ニルヴァーナなどの音楽とともに広がったグランジ。大きめのネルシャツやカーディガン、着古したデニム、キャンバススニーカーが代表的な組み合わせ。カート・コバーンは、その気取らない着こなしを象徴する人物の一人です。
MTV Video Music Awardsでの演奏風景。シャツのゆとりとデニムの組み合わせを見る人物資料です。この写真には足元は写っていません。
P.B. Rage / Nirvana around 1992 (high quality) (cropped1) — Wikimedia Commons / CC BY-SA 2.0出典で公開されている縦位置の切り抜き版を使用。追加の画像加工なし。
チェックシャツを腰に巻き、白いTシャツと黒いパンツ、ハイカットスニーカーを合わせた全身例。カート本人や1990年代の記録写真ではなく、現代の細身のアレンジです。
Kuiyibo Campos / Pexels・写真の出典 / Pexels License縦長画像をトリミングせず表示。
- 上半身
- ゆとりのあるネルシャツ/カーディガン+Tシャツ
- パンツ
- 色落ちや擦れのあるストレートデニム
- 足元
- キャンバススニーカー/編み上げブーツ
明るい柄シャツの肩と袖に余裕を残し、デニムと合わせる。柄や古着らしい風合いを、普段の服として自然に着る感覚を参考に。
現代の参考写真では、腰に巻いたシャツが上下をつなぎ、裾の動きと赤いチェックがアクセントになる。黒いパンツと黒い靴を続けることで、腰回りに量感があっても脚の線をすっきり見せている。
細身の黒いパンツを、少しゆとりのある色落ちデニムに替える。上着は肩を張らず、Tシャツやニットの裾を重ね、靴はキャンバススニーカーで軽くまとめる。
バギー・ヒップホップ
大きなトップスと、さらに太いパンツ。
- 上半身
- オーバーサイズT/スポーツジャージ
- パンツ
- バギージーンズ
- 足元
- 厚みのあるスニーカー
上下の幅を合わせ、裾を踏まない長さに調整。
ミニマル
色と装飾を減らし、直線をきれいに見せる。
- 上半身
- 無地ニット/シンプルなジャケット
- パンツ
- ストレートのスラックス
- 足元
- 簡潔な革靴/スニーカー
黒・白・グレーを軸に、着丈をそろえる。
アメリカン・アウトドア/古着
デニム、ワーク、アウトドアを組み合わせる。
- 上半身
- デニムジャケット/フリース+T
- パンツ
- 色落ちデニム/チノ
- 足元
- ワークブーツ/スニーカー
古着の大きさを生かし、靴で重さを調整。
ブリットポップ
英国のモッズ、フットボール、アウトドアが交わるカジュアル。
- 上半身
- パーカ/トラックジャケット+ポロ
- パンツ
- ストレートデニム/コーデュロイ
- 足元
- スニーカー/スエード靴
上着に余裕を残し、パンツは素直なストレート。襟元とスニーカーで軽くする。
年代背景の参考:FIT Fashion History Timeline / 1990–1999
目次へ戻る ↑細身と、ストリートが並ぶ
ロック由来の細いスーツと、大きなスポーツウェア。その間に、ワークや英国定番の服を見直す流れも見えてくる。

2000年代のストリートを考えるための、2010年撮影の参照例。上着から白いインナーを見せ、大きなデニムをスニーカーで受け止める。背面から全身の量感を見る。
ZoAmichi Kai / Wikimedia Commons・原典 / CC BY 2.0画像はトリミングせず表示。
スキニー・ロック
縦方向の細い輪郭を徹底する。
- 上半身
- 細身ジャケット+T/細いタイ
- パンツ
- スキニーデニム
- 足元
- 細いブーツ/薄いスニーカー
上着も短めに。足元の厚さを抑える。
ヘリテージ・ワーク
使い込む服を、素材の質感から選ぶ。
- 上半身
- ワークコート/ワックスジャケット
- パンツ
- 濃色デニム/チノ
- 足元
- レザーブーツ
上着とパンツの色を離し、素材を見せる。
プレッピー・リバイバル
シャツ、ポロ、ブレザーを軽快に組む。
- 上半身
- ポロ/シャツ+ブレザー
- パンツ
- 細めのチノ
- 足元
- ローファー/デッキシューズ
襟元を主役にして、パンツの裾をすっきり。
ストリート・スポーツ
大きなロゴや色を全身の量感で受け止める。
- 上半身
- 大きめのT/トラックジャケット
- パンツ
- バギーデニム/長いショーツ
- 足元
- バスケットボール系スニーカー
帽子・上着・靴のうち二点の色をそろえる。
Y2K
1990年代末〜2000年代初頭の未来感、テクニカル素材、ポップやヒップホップの要素をまとめて見る。
- 上半身
- ナイロンブルゾン/タイトなT/ロゴトップス
- パンツ
- カーゴ/バギーデニム
- 足元
- 厚みのあるスニーカー
細いトップスと太いパンツ、または上下のスポーツ感を合わせる。シルバー小物は少量で。
年代背景の参考:FIT Fashion History Timeline / 2000–2009
目次へ戻る ↑定番を、組み替える
普通の服を丁寧に着る方向と、スポーツやストリートを強く押し出す方向。仕立ての良いジャケットを私服へ取り入れる着こなしも。

Stanley Carrollのメンズウェア。上着とシャツの同系色を、青緑のパンツで切り替える。裾を長く余らせず、軽いスニーカーまでつなぐ。
IQRemix from Canada / Wikimedia Commons・原典 / CC BY-SA 2.0画像はトリミングせず表示。
ノームコア
無地の定番を、サイズで成立させる。
- 上半身
- 無地T/スウェット/普通のシャツ
- パンツ
- ストレートデニム
- 足元
- シンプルなスニーカー
肩と裾を整え、過剰に細くも大きくもしない。
ストリート×ラグジュアリー
フーディーと上質なアウターを重ねる。
- 上半身
- フーディー+コート
- パンツ
- テーパードパンツ/デニム
- 足元
- 存在感のあるスニーカー
フード周りと足元に量感を配る。
アスレジャー
運動着の軽さを、日常に持ち込む。
- 上半身
- 薄いブルゾン/スウェット
- パンツ
- ジョガーパンツ
- 足元
- ランニング系スニーカー
細い裾で靴を見せ、上は少しゆとりを残す。
クラシック・ドレスミックス
テーラードを柔らかな素材や軽い靴で楽しむ。
- 上半身
- 柔らかいジャケット+シャツ
- パンツ
- コットン/ウールトラウザーズ
- 足元
- ローファー/スエード靴
肩・腰・裾を整え、色数を絞る。
年代背景の参考:FIT Fashion History Timeline / 2010–2019
目次へ戻る ↑広いパンツと、自由な組み合わせ
ここでは2020年代前半から見られる着方を整理する。昔の服をそのまま再現せず、太さ、丈、素材を現在の生活に合わせて組み直す。

カサブランカの2023年秋冬ショー会場でのMassinissa of the Rif。上着のボリュームを、細めのパンツと黒い革靴で整える。古典的な短丈アウターを色と素材で更新する、現代の一例。
Unknown / Wikimedia Commons・原典 / CC BY-SA 4.0画像はトリミングせず表示。

2023年6月撮影。ジャケットとパンツの両方に幅を出した現代の実写例。
George Issack / Pexels・原典 / Pexels License縦長画像をトリミングせず表示。
ワイド・テーラリング
2020年代の着こなし例
ジャケットの身幅、袖、パンツまで余裕を持たせる。肩を大きく見せるだけでなく、全身に空間を作る着方。写真は2023年の大胆なオーバーサイズ表現で、青緑の上着と白いパンツの面積を見比べられる。
- 上半身
- 大きめのジャケット+シャツ/薄手のTシャツ
- パンツ
- 腿から裾まで幅のあるストレート/タックパンツ
- 足元
- ローファー/シンプルなスニーカー
肩と腰を強く絞る80年代のパワースーツに対し、胴と脚をゆるくつないで見せる。大きな服でも首元・手首・靴先が見えると輪郭がぼやけにくい。
初めは同系色の上下で、ジャケットかパンツのどちらかを少し広めに。裾は床を引きずらず、靴に軽く乗る程度に整える。
ゴープコア
アウトドアの機能服を街で使う。
- 上半身
- シェル/フリース
- パンツ
- ナイロンパンツ/カーゴ
- 足元
- トレイル系スニーカー
全身を同じ色にせず、素材の違いを見せる。
ヴィンテージ・ミックス
古い服を一点、現代的な輪郭に入れる。
- 上半身
- 古着の短丈ブルゾン/ワークコート
- パンツ
- ワイドデニム/スラックス
- 足元
- ローファー/スニーカー
年代をそろえず、上着とパンツの量感を合わせる。
フレアと自由な色使い
男性の装いにも、色や曲線を大胆に使う。
- 上半身
- 身体に沿うシャツ/短いジャケット
- パンツ
- ハイウエストのフレア
- 足元
- ヒールのあるブーツ/細身の靴
腰を高く見せ、足先へ続くラインを強調する。
Y2Kリバイバル
2000年前後の服を、2020年代のサイズ感で組み直す。オリジナルの流行と現在の再解釈を区別する。
- 上半身
- 短丈のナイロンアウター/コンパクトなT
- パンツ
- ワイドカーゴ/ウォッシュドデニム
- 足元
- ランニング系/厚底スニーカー
短い上半身と大きなパンツの対比を強調。裾は靴に軽く乗る長さに整える。

2023年8月撮影。シャツとパンツを淡い色でつないだ現代の実写例。
Wolrider YURTSEVEN / Pexels・原典 / Pexels License縦長画像をトリミングせず表示。
ワイドシルエットのカジュアル
2020年代の着こなし例
ゆったりしたシャツやTシャツに、太めのパンツを合わせる。スーツのような肩の構築性より、素材の落ち方と丈の関係を楽しむ。写真は2023年撮影。淡い色をつなぐことで、上下に幅があっても軽く見える。
- 上半身
- 身幅に余裕のあるシャツ+無地Tシャツ
- パンツ
- 腰から裾までゆとりのあるワイドパンツ
- 足元
- 薄めのスニーカー/ローファー
身体から離れた上着と、まっすぐ落ちるパンツを一続きに見る。袖を軽く上げ、足元を見せると、リラックスした服にも締まりが出る。
太いパンツに短めの上着を合わせると腰位置が見えやすい。長めのシャツなら前を開け、内側のTシャツで縦の線を作る。